当社、株式会社翔栄クリエイトは、タイの大手ファンド会社であるブルーバーグ株式会社と、東南 アジア最大規模となるラオスの太陽光発電所の建設工事の請負契約を締結しました。
本契約締結にあたり、2021 年3月21日(日)にタイバンコクインターコンチネンタルホテルにて契約調印式が開催され、プロジェクト主催のブルーバーグ株式会社、タイのパワーエナジー株式会社、コンソーシアムであるHAWEE ENERGY合同会社、タイ国際スポーツ株式会社、そして当社のクリーンエネルギー事業部海外部部長が参加。
脱炭素化と経済発展を両立させるべく、力を合わせていく決意と結束が表明され、来賓で、王室関係者、上院議員や陸空軍将校、テレビ局社長等が出席しました。
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ラオス太陽光発電所の建設工事の請負契約について
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当社では、「環境を守る」事業として既に20年以上、再生可能エネルギー発電所を国内に多く稼働させるべく、積極的にクリーンエネルギー発電所の開発・設計・施工・メンテナンス(クリーンエネルギー事業)を行って参りました。
このノウハウを活かし、海外においても再生可能エネルギー発電所の普及を増進させるため、2018年に海外部を設立し、更なる地球温暖化対策に取り組んでおります。
そしてこの度、本事業の一つとして、ラオスにて建設予定の、東南アジア最大規模となる981MW(メガワット)の太陽光発電所の工事を管理遂行する運びとなりました。
この発電量は小型の原子炉1基分に相当します。
当社では、2019年にベトナムにて受注後5か月以内で100MWの太陽光発電所を建設した実績があり、本件が評価されたことが今回の受注につながりました。
本工事の実施にあたっては当社が、ベトナム大手のゼネコンであるHAWEE ENERGY合同会社やタイのタイ国際スポーツ株式会社とコンソーシアムを組成し、ラオスのアダプー県とチャンパサック県にて合計981MWの発電規模となる太陽光発電所設立に向けて、リーダーとして機器調達や建設工事管理を行います。
その上で、これらの2県の建設所にて、2023年3月末に売電を開始する予定で、ラオス電力公社が電力を購入します。
この建設により、年間で約857,000世帯分の消費電力に相当する1,618,768MWh(メガワット時)を発電し、4,542,100人分※の二酸化炭素排出の削減につながることを想定しています。
※4,542,100人=857,000世帯×ラオス平均世帯人数5.3人(出典:空気調和・衛生工学論文集「ラオス高所得層の住環境とエネルギー消費」より)
ラオスは現在人口約700万で、太陽光発電所を建設する南部地域では経済開発が進んでいます。
地元の産業発展に貢献する一方、この地域は地政上タイ、ベトナム、カンボジアに国境を接していることから、今回の建設によりラオスからこれらの国々への電力輸出の増大、及び外貨獲得、経済発展にも貢献します。
さらに、想定される温室効果ガス排出削減量は、年間で約539,040Co2トンとなります。
スポンサーとなるシンガポールのSEFグループ、及び欧州ファンドにとっても、「パリ協
定」のもとで進む世界の温室効果ガス削減が期待されることも出資にいたった理由の一つとなりました。
また、当社では、現在サラワン県とボ-リカムサイ県においても、それぞれ436MWの太陽光発電所の基本合意書を交わしております。
順次建設工事請負契約を締結する予定です。
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「通称2030年問題(2030年に向けたCO₂排出量削減計画)」への取り組みとして、年間約50万人分の二酸化炭素の削減を目指す。
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第1章「事例に学ぶ」経営者の思い描く、”あるべき姿”をオフィスに落としこみ、社風を変える
国際連合の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、2030年までに気温上昇を産業革命前より1.5度に抑えなければ海面上昇による異常気象により、地球は危機的な状況に陥ると警鐘を鳴らしています。
実際、現在の地球の平均気温は産業革命前と比べ1.2度上昇しており、その影響により世界各地で異常事態が相次いでいます。
グリーンランドでは氷床が解けて湖が出現しており、各国でも乾燥と高温により山火事が発生し多くの動物が犠牲になっているだけでなく、山火事による健康被害も多数発生しています。
2020年には世界では約63万平方キロメートルの森林(日本の1.7倍の面積)が山火事により失われています。
温暖化により地球が脅かされる状況下で、甚大な被害を避けるためには平均気温を下げ、2030年には二酸化炭素の排出を半減させる必要があると言われています。
日本でも、パリ協定のもと温室効果ガスの排出量を2013年比で2030年までに26%、2050年までに80%削減するという目標を掲げています。
また、現在サラワン県とボ-リカムサイ県においても、それぞれ436MWの太陽光発電所の基本合意書を交わしております。
順次建設工事請負契約を締結する予定です。
出典
※1
(1)4人家族の一般家庭が使用する平均年間消費電力量:年間4,618kWh
(出典:経済産業省資源エネルギ庁ホームページ https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/replacement/electric_power/)
(2)太陽光年間発電量:出力×日照時間=1000kW×1000時間=100万kWh
太陽光年間発電量(100万kwh)÷一般家庭の平均年間消費電力量(4,618kwh)=216世帯分
(3)1世帯平均2.33人×216世帯=503人(1世帯平均人数 出典:総務省データ2-12 https://www.stat.go.jp/data/nihon/02.html)
※2
各国消費電力量換算:
日本の年間消費電力量換算:68.4MW→3.4万人分、 ベトナムの年間消費電力量換算:100MW→12.5万人分、ラオスの年間消費電力量換算:981MW→約454万人分